刑事とBG
第1章 刑事とBG~前編~
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「まじで…犯人誰なんだろな…?」
『まだわかんないか…』
斉藤とゆうひは部屋で休んでいた。
「ああ、全員に犯行が可能だからな…」
斉藤はベッドにねっころがり、顔を突っ伏す。
『…』
(こういう時は、あんまり邪魔しないほうがいいよね…)
ゆうひはただ斉藤を見守っていた。
コンコン…
誰かが扉を叩く音がした。
『はーい?』
扉はゆっくりと開かれ、メイドが顔を出した。
「夕食の準備が整いました」
『あ、ありがとうございます』
ゆうひは斉藤の腕を引っ張って部屋を出た。
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机上にはパーティーの時と同様、豪華な料理が並んでいた。
各々適当に席に着いていく。
「マジで美味そうだな」
「遠慮なくお召し上がりください」
そして皆、料理に箸を付けようとした時──
「待ってください」
祐司が止めた。
「万が一のことがあります。毒味をさせてもらってよろしいですか?」
原黒聡が「あ…はい」と答えた。
皆が集中する中、祐司はグラタンをひとくち口に運ぶ。
「…うん、美味しいですね。どうぞ皆さん、召し上がってください」
祐司の笑顔にみんな安心して食べ始めた。
「あいつ1番に食いたかっただけじゃねぇのか?」
『こら、そんなこと言わないのっ』
そうして夕食を取り終えた。