刑事とBG
第2章 刑事とBG~後編~
「一通り食事も終えたようなので、俺は警備に戻ります」
そう言って、祐司は部屋を後にした。
「刑事さん」
「?」
腹も膨れ、さあ部屋に戻ろうかと思ったときだった、斉藤に声をかけたのは、団蔵の後妻の原黒沙也加だった。
「どうしたんすか?」
ナプキンで口を拭きながら、斉藤は沙也加に尋ねる。
「取り調べの時に、言い忘れてたことがあって…あたしの部屋まで来てもらえるかしら?」
「あ、そうっすか。わかりやした」
斉藤はゆうひに先に部屋に帰っておくように言うと、沙也加の後を付いて行った。
――――
沙也加の部屋に入ると、きつい香水の匂いが鼻を突いた。
「言い忘れたことってなんすか?」
「とりあえず…そこに座って」
斉藤は横にあったイスに座ろうとしたが、「いいえ、こっち」と、ベッドに座らされた。
「…あの…」
「何?」
沙也加は羽織っていた上着を一枚脱いだ。
「言い忘れたことって…?」
「ふふ、何だと思う?」
沙也加は斉藤の上に覆い被さるように、ベッドに手を付いてきた。
斉藤は身を引いて少し後ろに倒れる。
「…近いんすけど…」
「もっともっと…あたしの近くに来て…」
沙也加の手は斉藤を完全に押し倒した。
そしてさらに身を乗り出してくる。
「刑事さん…名前、斉藤さんでしたっけ?」
「まぁそうっすけど…」
「斉藤さん…///」
沙也加は唇を斉藤の耳元まで運んだ。
「あたしを抱いて…///」