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宇宙

第5章 コロッケ星人

アフロが何を言っているか分からなかった。
理解できなかった。


『何言ってるの?笑えない冗談は辞めてよ。』


『絢子んとこのオヤジが死んだべ?その時にお前んとこのオヤジも死んだんだべ。』

『変なこと言わないで!!私のパパはさっきリビングにいたでしょ!!』

は、、、
絢は気づきたくなかったがなんとなくアフロの言いたい事が分かってしまった。
絢は放心状態に陥ってしまった。


『あのオヤジの手足が少し長いし、耳と鼻も若干とんがってんべ。そして異常に知能が優れてんべ。どう考えたって地球人では作れないカプセルを作っているし知能が桁外れに優れてんべ。
多分何らかの薬液を使ってお前のオヤジに、変装してんべな。』


『そんな、、』

確かに手は標準より少し長めで袖が合わない事はよくあったし、長い足を美脚と自慢してきた事もあった。




『そんな、、、』



その日2人は、眠れなかった。


朝方絢は一睡もできないまま、何か飲もうとリビングに向かうとパパがテーブルで何やら忙しそうにしていた。

『お、おはよう、、、』


『絢!おはよう!今日は早いな!』


『早くに寝たからね。パパ、、今日パパの邪魔しないから着いていってもいいかな?』


『ダメだ!!!


あ、ごめんな、、、でもこの仕事に絢を巻き込む事は出来ない。』


『そ、、そうだよね。パパ頑張ってね。』



絢は牛乳をグイッと飲み二階の自分の部屋へと戻った。


『絢子行こ!』


絢子は絢の言いたい事が分かった。

『うん。』

アフロも何も言わずにいてくれた。



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