
宇宙
第6章 コルク星
アフロは急にドアを手で思いっきり叩いた。
アフロの小さな小さな手は真っ赤になる程必死に叩いていた。
するとさっきいたサメが音に気付いてこっちに向かってきたのだ。
『きゃー!!』
みんなが叫んでるなかアフロはそれでも叩き続けた。
サメは挑発され勢いよく来てカプセルを一飲みしそうな程大きい口を開けた。
そしてカプセルを鋭い歯で噛んだのだ。
もうだめだ。死ぬんだ。きっと2人は同じ事を思っただろう。
その瞬間、、、
ピリピリピリ!!!
カプセルに電気が走った。
『ジュウデンカンリョウ。ドチラヘイカレマスカ?』
とモニターが喋りアフロはコロッケ星だべ!と答えた。
サメがぶりを付け今度は突進しようとこちらへ向かっている。
急いで!!あきは叫んだ。
『カシコマリマシタ。』
その瞬間、このオンボロカプセルがこんな早く動くのかと言うほどのスピードで上にあがり一瞬にして海をでた。
ー生きてでれた、、ー
『アフロ!計画的に窓叩いたの?』
『そおに決まってるだべ』
きっと私たちに言ったら怖がると思ったし成功するかも分からない。
最終手段としてずっと考えていたのだろう。
アフロは怖がりだからきっと凄く怖かったと思う。
『アフロ、、、ありが、、とう、、』
アフロの勇気とずっと我慢していた感情で涙をこらえきれなかった。
『よかった。アフロは救世主だ。』
絢子もさらに号泣していた。
アフロは何も言わず小窓を除いて外を見ていたが涙で顔がぐちゃぐちゃだったのを2人は気づいていた。
