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旅は続くよ

第2章 一緒に朝ごはん 雅紀編

Aside



A「ニノ~?いつまで寝てんの~」

頭まで布団を被った体を揺する

N「う~ん…、あと5分…」

A「ダーメ。さっきもそう言ったろ?」

布団を少しずり下ろすと、少し眉を顰めた顔が出てきた

うーん、今日も可愛いな~


A「ほぉら~、起きないとほっぺにチューしちゃうよ?」

N「んはっ。やだわ、そんな起こされ方」

そう言ってニノが上半身を起こす


残念。起きちゃった

こっちは嫌がらせで言ってんじゃないんだけどな

ま、いいや


A「早く行こ。潤が美味しい朝ごはん作ってくれたから」

N「…俺、朝メシいらない」

A「またそんな事言って!ダメ。
朝ごはん抜くと1日元気に過ごせないんだからね!さ、行くよ」

ノロノロ動くニノの手を引っ張ってキッチンに行くと

潤がバタバタと仕度をしてた



M「遅いよ、2人とも」

N「おはよ、潤くん。…あれ、他の人たちは?」

M「もうとっくに食べたに決まってんだろ?
翔兄は出勤したし、さと兄も店行ったよ」

N「はぁ~。皆さんお忙しいこって…」

M「ニノ、翔兄が怒ってたよ?
『アイツはいつになったら朝食一緒に食べれるんだ!』って」

N「うへぇ~…」

M「明日から翔兄が起こすってさ」

N「やだよ。絶対ロクな起こし方しなさそうじゃん、あの人」

M「俺に言ったって知らないよ」

A「潤、もういいよ。お前ももう学校行かなきゃだろ?」

M「まー兄だってもう出なきゃだろ?早く食べなきゃ」

A「まだ余裕だよ。後は俺がやっとくから」

M「…そう?悪いね」

潤が学校の準備をしに行く後を引き継ぐ


N「アンタ、まだだったの?」

A「ニノと食べようと思ってさ、待ってた」

N「…別に先に食えばいいのに」

A「1人で食べても美味しくないだろ?
いいの。俺がニノと食べたかったの」



ちょうど準備が終わったところに

鞄を引っ掴んだ潤が顔を出して

M「まー兄も遅れないようにね。いってきます!」

A「いってらっしゃ~い」

慌しく出て行く様子を見送った

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