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Ｎ「…言わねーよ？」

Ａ「いーじゃん。そういう話しようよ～」

Ｎ「アホか。そんなの話してどうすんの」

Ａ「だーって、こんな話ヨソじゃ出来ないじゃん」

Ｎ「潤くんと喋ればいいでしょ」

Ａ「違うの。そういうんじゃなくて、恋バナ。ニノ以外の友達には言えねーだろ？」

Ｏ「だなぁ。まだまだ世の中には偏見もあるんだろうしな～」

Ａ「ニノちゃんも翔ちゃんとくっついてくれて、やっと恋バナ出来るじゃん？嬉しいな～」

Ｏ「良かったな、雅紀」


確かにね

こんな話、俺だってヨソじゃ出来ないよな

編集部の仲間にも恋人の話なんか出来ない

男と付き合ってるなんて、隠したくなくても隠さなきゃいけないと思う

変に偏見の目で見られたりしたら…

仕事に支障があったりしたら…

そう思うと怖いもんね

うん

俺も、相葉さんがいて良かった…


ん？

でも、さと兄は？


偏見の目で見るような人じゃないのは百も承知だけどさ

Ｎ「人の事言ってないでさ、さと兄はどうなのよ」

Ｏ「…へ？俺？」

Ｎ「いい歳して、浮いた話の１つも無いの！？」

Ｏ「…いや、いーって。俺の話は」

Ａ「えー！さと兄の話聞きたいっ」

Ｏ「特になんもねーしなぁ…」

そう言いながら腰を浮かせかけたから、咄嗟にさと兄の腕を掴んだ


Ｎ「逃げんの？」

Ｏ「いや、ちょっとションベン…」

Ｎ「店によく来てスマホ教えてくれてた女子高生は？」

Ａ「わー！さと兄、それ犯罪じゃね？」

Ｏ「ちげーし！あれは近所のガキ」

Ａ「はいはいはいっ！俺、人妻風な人と歩いてるの見たことある！」

Ｎ「ぅわっ、如何わしい！」

Ｏ「いつの話だよ、それ。覚えねーぞ？」

Ａ「とことん話して貰おうか！」

Ｎ「夜は長い！」

Ｏ「ちょっ、マジでションベンしてーんだって！」

Ａ「逃がさないもんねー！！」


俺が掴んださと兄の腕を相葉さんも掴んで

ホントか嘘か、さと兄が我慢してるみたいにモジモジしても

俺も相葉さんもさと兄にしがみ付きながら、子供みたいに大笑いした