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旅は続くよ

第27章 雅紀のケジメ

A「ぜーったいダメ!」

N「ダメたって…、アンタがさと兄に暴露したんでしょうよ」

A「じゃあナシ。今のナシって事で!」

O「ナシたってな~」

N「幾らくれる?」

A「ぅわ、人でなし!それでも友達かっ」

N「ソレとコレは別よ~」

O「翔ちゃん、どうする?もうすぐ帰ってくっけど」

A「秘密!とにかく俺が潤にちゃんと言うまで、この話は忘れて!」

N「ふふっ、どんだけ必死だよ」

O「雅紀はおもしれーなぁ」

A「もう…っ、みんな他人事だと思って~」

N「他人事だもーん」

O「ま、俺の事ではねーなぁ」

A「…ううっ、ヒドイ…」


ニノが雅紀をからかって皆で笑ってる時に

ちょうど翔ちゃんが帰って来た



N「翔ちゃん、おかえり!」

A「おかえり翔ちゃん。長いこと留守にしてゴメンね」

S「いや…お疲れ様。仕事大変だったんだろ?」

A「あ…、うん」

O「遅かったね」

S「あ…、悪りぃ。コンビニでつい立ち読みしちゃって…。
はい、アイス。いっぱい買ってきたよ」

N「…なんか…どうしたの?元気ないね」

S「…そうか?」

O「腹でも痛てぇのか?」

S「実はガマンしきれずアイス途中で食っちゃって。そのせいかな?」

O「欲張り。バチ当たったな」

S「ははっ、ひでぇ」

N「大丈夫?」

S「大丈夫だよ。その内治る」


それから、潤が朝下ごしらえしてったご飯を皆で食べて

1人増えただけでも食卓はすごく賑やかで

それだけで、いつもより何倍も美味くって

なんか…幸せだなぁって

俺は弟の心の内側に気づかすにいた


夕食後、

潤と雅紀が2人きりで大事な話ができるように

俺は自分の部屋に帰って

ニノは翔ちゃんを自分の部屋に誘った


俺は、まだ幸せな、ホッコリするような気分に浸っていて

雅紀と潤が上手くいきますように…って

そればかり考えていて

大事な弟が複雑な顔をしているのに、ちっとも気づかないでいた



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