旅は続くよ
第42章 最後の思い出に
でもね
目を閉じたところで寝れるワケねーのよ
だって、好きな人とピッタリくっつくように一緒のベッドで寝てんだよ?
心臓の音がドキドキドキドキ、うるさくって仕方ない
翔ちゃんは隣でピクリとも動かないでいる
もう寝てるのかな…
そうだよね
俺の事なんか、もう好きでも何でもないんだもん
俺と違って、平気だよね…
俺だけこんなドキドキしちゃって、バカみたい
俺も寝よう…
そう思ってわざと規則正しい呼吸を繰り返してみても、睡魔なんて全然襲って来やしない
左半身に触れる翔ちゃんの温もり
全神経が、翔ちゃんを感じようと集中する
もっと触れたいな
いっそ寝返り打ったふりしてくっつこうか
そんな事ばっかり考えてしまう
…まあ、そんな事考えてるから寝れないんだろうけどさ
音をたてないように息を深く吐いて、少しだけモゾモゾ身動きしたら
微かに、俺のではない体温が手に触れた
ああ、翔ちゃんの手だ…
触れ合ってる数センチの肌が、すごく温かい
もうちょっと
もう少しだけ触れたいな
動いたら変かな
起こしちゃうかな…
そう思った時
触れ合った指先が動いて、俺の指に絡んだ
…寝ぼけてるの?
視線だけ右に動かしてみても、暗闇の中で翔ちゃんの表情がよくわからない
ドキドキ
ドキドキ
心臓が耳元にくっついたみたいにうるさい
枕まで揺れてるように感じる
なのに、翔ちゃんはそれきり動かなくて
…もうちょっと絡めちゃおうかな…
我ながら大胆な衝動を抑えられず、
そっと…僅かに指を曲げて、翔ちゃんの指を握り返した
…別に反応がないや
やっぱり寝ぼけてるのかな…
でも、確かめる勇気なんか無い
起きてる?って声も掛けれない
ホントに寝てるなら、起こして離れちゃったら嫌だもん
ただ軽く絡み合っただけの指が嬉しいんだ
伝わってくる温もりが愛しいの
でも…少し切なくて
…指先から『好き』って伝わればいいのに…
そう思いながら、俺は身動きせずに瞼を閉じ続けた
目を閉じたところで寝れるワケねーのよ
だって、好きな人とピッタリくっつくように一緒のベッドで寝てんだよ?
心臓の音がドキドキドキドキ、うるさくって仕方ない
翔ちゃんは隣でピクリとも動かないでいる
もう寝てるのかな…
そうだよね
俺の事なんか、もう好きでも何でもないんだもん
俺と違って、平気だよね…
俺だけこんなドキドキしちゃって、バカみたい
俺も寝よう…
そう思ってわざと規則正しい呼吸を繰り返してみても、睡魔なんて全然襲って来やしない
左半身に触れる翔ちゃんの温もり
全神経が、翔ちゃんを感じようと集中する
もっと触れたいな
いっそ寝返り打ったふりしてくっつこうか
そんな事ばっかり考えてしまう
…まあ、そんな事考えてるから寝れないんだろうけどさ
音をたてないように息を深く吐いて、少しだけモゾモゾ身動きしたら
微かに、俺のではない体温が手に触れた
ああ、翔ちゃんの手だ…
触れ合ってる数センチの肌が、すごく温かい
もうちょっと
もう少しだけ触れたいな
動いたら変かな
起こしちゃうかな…
そう思った時
触れ合った指先が動いて、俺の指に絡んだ
…寝ぼけてるの?
視線だけ右に動かしてみても、暗闇の中で翔ちゃんの表情がよくわからない
ドキドキ
ドキドキ
心臓が耳元にくっついたみたいにうるさい
枕まで揺れてるように感じる
なのに、翔ちゃんはそれきり動かなくて
…もうちょっと絡めちゃおうかな…
我ながら大胆な衝動を抑えられず、
そっと…僅かに指を曲げて、翔ちゃんの指を握り返した
…別に反応がないや
やっぱり寝ぼけてるのかな…
でも、確かめる勇気なんか無い
起きてる?って声も掛けれない
ホントに寝てるなら、起こして離れちゃったら嫌だもん
ただ軽く絡み合っただけの指が嬉しいんだ
伝わってくる温もりが愛しいの
でも…少し切なくて
…指先から『好き』って伝わればいいのに…
そう思いながら、俺は身動きせずに瞼を閉じ続けた