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夢。 〜 O×S×A×N×M 〜

第4章 櫻葉 story

★雅紀Side★



翔を怒らせた
名前を呼んで欲しい、なんて言ったから…



雅紀「もう…ダメかな……」



潮時って
あるのかもしれない

引き際は
今なのかもしれない




ー ピンポーン ー


インターホンが鳴った


雅紀「…はい」

二宮「二宮です」


二宮さん…。


雅紀「社長はここには居ませんけど…」

二宮「雅紀さんと夕食をするよう、社長から申し付けられまして」


翔が…?

どういう風の吹き回しだろう
二宮さんを寄越すなんて


二宮「開けていただけますか?」

雅紀「ご、ごめんなさい、今開けます」


あっ。こんな格好のまま…
…仕方ないか。

バスローブの紐を結んで
乱れた寝室を直してから解錠した


雅紀「すみません、こんな格好で…」



うっ。
無視ですか…




二宮「気替えが済んだら最上階のレストランへいらしてください。
お待ちしてます。」


雅紀「…ハイ。」



二宮さんの
何もかも見透かしたようなあの独特の雰囲気が苦手だ


雅紀「俺なんかと食事したって楽しくないだろうに…」


これも仕事のうちか。
社長命令だもんね…



重たい腰を上げてスーツに着替え
俺はエレベーターへと向かった。

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