夢。 〜 O×S×A×N×M 〜
第5章 にのあい story
「今日だけ…今だけでいいから
どこにも行かないって身体ごと安心させてよ…」
バカだよ、この人
俺が居なくなるんじゃないかって
不安になって苦しんで
呼吸の仕方も分からなくなって倒れるなんてさ
「ホント、バカ…」
身体を起こして
まーくんの手を取り
歩きだした
「ニノ…?」
「寝室どこ?」
「へ…?」
「どこよ?」
「…こっち。」
まーくんとどうこうなろうなんて
思ったこともないけど
コイツを安心させてやりたいって
心からそう思った。
初めて入る寝室には
サイドチェストの上に写真が飾ってあって。
「これ、初めて国立でコンサートした時の?」
「うん。
トップになるって夢の第一歩を踏み出したのが
この国立の時だから、」
下克上を起こす事よりも
目の前にあるものを精一杯頑張ってきた
そして
精一杯守ってきた
守られてきた
その結果、今がある。
家族でもない
友達でもない
仕事仲間でもない
かけがえのない同志五人の姿が
切り取った長方形の中で
凛としていた
「ニノ…?」
「あぁ…なんでもない」
額に
瞼に
唇に
柔らかいキスが落とされていく
絡めた指に
ギュッと力を込めた
どこにも行かないって身体ごと安心させてよ…」
バカだよ、この人
俺が居なくなるんじゃないかって
不安になって苦しんで
呼吸の仕方も分からなくなって倒れるなんてさ
「ホント、バカ…」
身体を起こして
まーくんの手を取り
歩きだした
「ニノ…?」
「寝室どこ?」
「へ…?」
「どこよ?」
「…こっち。」
まーくんとどうこうなろうなんて
思ったこともないけど
コイツを安心させてやりたいって
心からそう思った。
初めて入る寝室には
サイドチェストの上に写真が飾ってあって。
「これ、初めて国立でコンサートした時の?」
「うん。
トップになるって夢の第一歩を踏み出したのが
この国立の時だから、」
下克上を起こす事よりも
目の前にあるものを精一杯頑張ってきた
そして
精一杯守ってきた
守られてきた
その結果、今がある。
家族でもない
友達でもない
仕事仲間でもない
かけがえのない同志五人の姿が
切り取った長方形の中で
凛としていた
「ニノ…?」
「あぁ…なんでもない」
額に
瞼に
唇に
柔らかいキスが落とされていく
絡めた指に
ギュッと力を込めた