アスタリスク【ARS.O】
第10章 宴【アキ】
しばらく薔薇の香りにうっとりしていたら、スマホがなった。
着信画面を見たら、オジサンからだった。
私は電話には出なかった。
しばらくしたら切れて、留守番メッセージが入っていた。
『サトシだよ。これからも電話は出ろよ。メシ食えよ。貝割れは安くて栄養あるって潤が言ってたぞ。体に気をつけろ。手洗いうがいしろ。捨て猫拾うなよ…』
メッセージは話の途中で切れていた。
私が車を降りてから目を覚ましたオジサンがあわててかけてきた様子だった。
本当に頼りない。
あんな父親、マジで勘弁だわ。
いつも寝ぼけてて、
泣き虫で、
後先考えなくて、
変なところ頑固で、
心配性で甘やかし屋で、
私のことで泣いたり笑ったり怒ったり、
一番私のことを思ってくれたオジサン。
さよなら。
着信画面を見たら、オジサンからだった。
私は電話には出なかった。
しばらくしたら切れて、留守番メッセージが入っていた。
『サトシだよ。これからも電話は出ろよ。メシ食えよ。貝割れは安くて栄養あるって潤が言ってたぞ。体に気をつけろ。手洗いうがいしろ。捨て猫拾うなよ…』
メッセージは話の途中で切れていた。
私が車を降りてから目を覚ましたオジサンがあわててかけてきた様子だった。
本当に頼りない。
あんな父親、マジで勘弁だわ。
いつも寝ぼけてて、
泣き虫で、
後先考えなくて、
変なところ頑固で、
心配性で甘やかし屋で、
私のことで泣いたり笑ったり怒ったり、
一番私のことを思ってくれたオジサン。
さよなら。