アスタリスク【ARS.O】
第13章 ギター寺子屋【翔】
「なるほどね!」
解き方を理解したリョウくんの顔が、パッと明るくなった。
「じゃあ、次はユウちゃんの英語を見てもらおうかな。」
ユウちゃんらしき女の子が、立ち上がって手招きした。
「翔くん、こっちこっち!」
ユウちゃんは中学生のはずなのにメイクをしていて、おませな印象の女の子だった。
「“翔先生”な。」
俺はユウちゃんの英語の教科書をのぞき込んだ。
これくらいなら教えられそうだ。
「翔センセー、彼女いるの?」
ユウちゃんは、俺に顔を寄せて聞いてきた。
「内緒。」
サラリと流して教科書にいこうとしたら、ユウちゃんが腕をからませてきた。
「ユウが彼女になってあげる。」
「悪いが中学生と付き合ったりしたら俺警察に捕まっちまうよ。で、どこがわからないの?」
ユウちゃんがふて腐れて頬をふくらませた。
「aとan…。」
「え?」
「aとanの違いがわかんないの…。」
解き方を理解したリョウくんの顔が、パッと明るくなった。
「じゃあ、次はユウちゃんの英語を見てもらおうかな。」
ユウちゃんらしき女の子が、立ち上がって手招きした。
「翔くん、こっちこっち!」
ユウちゃんは中学生のはずなのにメイクをしていて、おませな印象の女の子だった。
「“翔先生”な。」
俺はユウちゃんの英語の教科書をのぞき込んだ。
これくらいなら教えられそうだ。
「翔センセー、彼女いるの?」
ユウちゃんは、俺に顔を寄せて聞いてきた。
「内緒。」
サラリと流して教科書にいこうとしたら、ユウちゃんが腕をからませてきた。
「ユウが彼女になってあげる。」
「悪いが中学生と付き合ったりしたら俺警察に捕まっちまうよ。で、どこがわからないの?」
ユウちゃんがふて腐れて頬をふくらませた。
「aとan…。」
「え?」
「aとanの違いがわかんないの…。」