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急に静かになった公民館の和室。

「櫻井さん、驚いたでしょう？」

ヨシオ先生がギターをケースにしまいながら言った。

「うちに来る子は、満足な食事を採っていなかったり、栄養のバランスが悪かったりしてるのが多くてね。」

ヨシオ先生は、ギターのハードケースの留め金をパチンと留めた。

「さっきの子も、からかい半分で肉を取ったら、取られた子が本気でキレちゃって。」

ヨシオ先生が畳にどかっと座ると、自分の横をポンポンと叩き俺を座らせた。

「あさましいって思った？牛丼の肉ごときで…。」

アキさんが俺に言った。

「いや…。」

相葉くんちの中華料理屋での食事会を思い出した。

『腹が減るって、案外つらいもんデスよ。』

ニノの言葉がよみがえった。