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「誰と誰がご飯に行くのよ。」

「えっと…、お前と、俺？」

アキさんが、俺の手をパッと振り払った。

「オジサンとは二人で会うなって言って、櫻井とはいいってのは、どういう訳？」

「うっ…。」

痛いところを突かれた。

「寺子屋のことなら、ヨシオ先生に聞きなさいよ。」

「………、そうだな。」

アキさんはそのままスタスタと振り向きもせず、歩いて行ってしまった。

俺は深く息をついた。

「俺、何やってんだろ…。」

頭をぐしゃぐしゃとかき回して、帽子と眼鏡を身につけた。

俺はバス通りまで出ると、タクシーを拾って家に向かった。