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アスタリスク【ARS.O】

第14章 一等星、三等星【アキ】

会計を済ませ、店を出た。

酔いつぶれた主任を、バイト仲間が担いでいる。

「じゃ、主任送っていくから。」

「悪いね、お願いね。」

バイト仲間に主任を頼んで、そこで解散した。

私はマンションに向かって歩き出した。

空を見上げると、ちらほらと星が見えた。

主任は一等星だと思った。

今いる場所で努力して活躍している。

学歴なんてあってもなくても、関係ない。

その人の能力と努力でいくらでも輝ける。

「私は、まだまだだな…。」

カバンからナッチャンにもらった写真を出した。

「そういえば、オジサンが踊っているところ、見たことないな。」

オジサンが、高校を3日で辞めて進んだダンスの道。

あのオジサンが踊っているところなんて想像ができない。

私は写真をカバンにしまうと、また歩き出した。

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