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アスタリスク【ARS.O】

第7章 障子に目あり

マネージャーがスマホを取り出し、例のSNSのページを開いた。

そこには、俺がアキと病院にいる写真が数枚載せられていた。

最後の一枚は、潤の車に乗り込むところだった。

「運転手の顔は写ってないが、これは松本、お前の車だな。」

潤は、マネージャーの目を見てうなづいた。

「素人のSNSとはいえ油断するな。特に大野、お前はガードが甘い。」

写真は、俺はキャップを深くかぶっているし、アキは後ろ姿で首にストールを巻いているから、ほとんど顔はわからなかった。

でも、確かに俺達だった。

今回はSNSでの噂話ですんだけど、これが週刊誌だったら…。

去年の秋の悪夢がよみがえった。

「他のメンバーも、重々気をつけるように。」

マネージャーはメンバー全員に念押しすると、楽屋を出ていった。

翔ちゃんが、再び俺の前に立ちはだかった。

「智くん、全部話してもらうからね。」

メデューサの目で俺をにらみつけた。

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