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アスタリスク【ARS.O】

第8章 オジサンの正体【アキ】

『頼む、今度の飯には来てくれ…。嵐のメンバーの食事会だよ、潤も来る。』

私はしゃくりあげる自分の声が邪魔で、オジサンの話を聞き取るのがやっとだった。

『多分もう俺も潤もアキと会えなくなる。』

オジサンは絞り出すような声で話続けた。

『事務所から注意を受けたんだ、行動を慎むようにって…。だから頼む。最後だと思って来てくれよ…。』

潤にも会えなくなる。

胸がギリッと痛んだ。

でも、どのみちストールを返したらもう会わないつもりだった。

「わかった…。これを最後に、アンタたちとは縁を切るからね…?」

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