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アスタリスク【ARS.O】

第9章 チャイニーズレストランへ【アキ】

「ヤッパリ。アキちゃんよく見たらカワイイじゃん。」

二宮がバックミラー越しに私を見た。

「ば、ばかっ!アキは駄目だ、絶対に駄目!」

いきなりオジサンが大慌てで割って入った。

まるで私の父親みたいな口ぶりだ。

「なんデスか、別に狙ってなんかないデスよ。」

「いや、ニノが見つめたらアキが妊娠する…。」

オジサンは口をとがらせ唾をとばしながら言った。

二宮は大笑いした。

「いくらワタシでも、見ただけで妊娠させられるほど絶倫じゃありませんよ。」

「いやいや。ニノは魔術とか使えそうだし、できんじゃない?」

完全にオッサンの会話だった。

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