アスタリスク【ARS.O】
第9章 チャイニーズレストランへ【アキ】
二宮は車を発進させた。
小柄な二宮にはずいぶん大きな車だと思った。
お金の使い道に困ってるのか、自己顕示欲のあらわれか。
お金が有り余ってるような奴の考えることは、わからなかった。
「本当は潤に連れていってもらおうと思ったんだけど、潤は撮影で遅れてくるんだ。」
オジサンは、申し訳なさそうに言った。
「アーアー、スミマセンね。濃~い顔の男前じゃなくて!」
二宮はわざとらしく大声で叫んだ。
「そう言うなよ、ニノ。」
オジサンがたしなめた。
「ニノ?」
私がそれが彼のニックネームだとわからず聞き返すと、二宮は少し驚いた顔をした。
「アンタ、本当に嵐知らないんだネ。そうデスよ、ワタシが国民的アイドルでハリウッドでも認められた実力派俳優ニノちゃんデスよ。」
何、この軽さ。
二宮の半端ない軽さに辟易した。
小柄な二宮にはずいぶん大きな車だと思った。
お金の使い道に困ってるのか、自己顕示欲のあらわれか。
お金が有り余ってるような奴の考えることは、わからなかった。
「本当は潤に連れていってもらおうと思ったんだけど、潤は撮影で遅れてくるんだ。」
オジサンは、申し訳なさそうに言った。
「アーアー、スミマセンね。濃~い顔の男前じゃなくて!」
二宮はわざとらしく大声で叫んだ。
「そう言うなよ、ニノ。」
オジサンがたしなめた。
「ニノ?」
私がそれが彼のニックネームだとわからず聞き返すと、二宮は少し驚いた顔をした。
「アンタ、本当に嵐知らないんだネ。そうデスよ、ワタシが国民的アイドルでハリウッドでも認められた実力派俳優ニノちゃんデスよ。」
何、この軽さ。
二宮の半端ない軽さに辟易した。