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アスタリスク【ARS.O】

第9章 チャイニーズレストランへ【アキ】

「ちょ、ちょっと翔ちゃん!」

オジサンは、あわてて櫻井をなだめて座らせた。

「ねー、松潤遅れて来るから、もう始めよっか!」

事情を知らない相葉が能天気な笑顔で聞いてきた。

二宮が「おぅ」と答えた。

「みんないらっしゃい。久しぶりね!」

お店の人らしき中年女性が顔をだした。

「ママ、久しぶり!」

二宮が中年女性に向かって手をあげて挨拶した。

櫻井もオジサンも、立ち上がって挨拶した。

朗らかにおおらかに笑う中年女性に、櫻井も先ほどとは打って変わって眉を下げて明るく話しかける。

「相葉さんのお母さんだよ。」

二宮が私に耳打ちした。

道理で。

あっけらかんとにこやかに笑う様子は、相葉とよく似ていた。

「ママ」は、私に気がつくとつかつかと駆け寄り、私の肩に手を置いた。

「あなたがアキちゃん?雅紀から聞いてるわよ。智くんのお友達だってね。今日はお腹いっぱい食べて行ってね!」

相葉と同じまぶしい笑顔で私の肩をポンと叩くと、ママは厨房に消えて行った。

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