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アスタリスク【ARS.O】

第10章 宴【アキ】

潤は、私の頬に手をあてて顔をじっと見た。

「あれからどう?元気になった?」

「もう大丈夫…。」

私は、カバンから袋を取り出した。

「ストールと手袋、ありがとう。」

潤に借りていたストールを返した。

「あ、もうよかったのに。皆、もう来てる?アキちゃんも食べようよ。」

潤は、私の肩に手を回して皆のいるテーブルに歩き出した。

オジサンも、後ろから私の背中を押した。

「お待たせ!」

潤が二宮と櫻井に挨拶した。

「別に待ってませんケドね。」

二宮が、ジョッキを持って席をひとつずれた。

私の横の席を空けて、潤に示した。

潤は素直にそこに座った。

「松潤は、何飲む?」

相葉が飲み物を聞いた。

「俺、ウーロン茶。車だからね。」

「真面目だな。」

二宮がボツりと言った。

立ち尽くしている私に気づいた潤が、手招きした。

「アキちゃん、座りなよ。」

私は、黙って席に戻った。

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