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☆ラリマーの扉☆

第16章 狂愛王子と捕らわれしハニー3

「やぁっと…つかまえた
ぼくのハニー…」

肌を擦りあわせる王子。

会えたことに狂喜しているのだろう。

王子の服からは
甘いフレグランスの香りがした。
「…やめてっ!離して!」

ドン!と突き飛ばした。

「…っ、ハニー。なつかなくなったね」

王子は歯ぎしりをする。

さりなは、薔薇の紋章が刻まれた短剣を取り出す。

「……」

さりなは構える。

「その短剣でぼくをどうするつもり?夢でやったように殺すの?」 

王子はさりなをにらむ。

「ええ、殺すわ」

走って、王子を夢みたく、刺そうとする。

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