テキストサイズ

☆ラリマーの扉☆

第17章 オレ様王子と感情薄き王女~ホルリside~

治安の悪い都市

その都市は、ゴミは大量、人は血だらけの
カオスな世界。

おぞましく、おそろしく、狂った都市

────…

姫はただただ、驚くばかりで夜も眠れぬ

つきっきりのメイドは
「安心して。私が居るわ」

……と。
居るという二文字の嘘を吐く。


……ヤメロ 偽りは ヤメロ……

金曜日の夜はテロが激しい…。

いつかこの都市も滅ぶであろうな。

なんて悲しいものだ。

「あぁ…っ。荒れ狂う都市から私を逃がして…」

皆が困り、苦しむというのに
姫一人、逃れようとするという悪な考えを…

「どうか…ああ」

涙を流し、最後の希望を漏らした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ