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☆ラリマーの扉☆

第17章 オレ様王子と感情薄き王女~ホルリside~

「帰さねーよ」

ここに捕らわれてなくちゃいけないの?

「なぜ…」

「帰ったら死んじゃうよ?ホルリ」

「死んでもかまわな…」

男は私の口をふさいだ。

「オレといろ…」

「いますから…一瞬だけでも…」

お母様…
お父様…

「ダメだ、出るのは一切許さない
それは…お前を守るためだ」

「守るため…
守るならば、お母様もお父様も…!」

死なないで?
あぁ……

「既に守っている
あの城に結界を張った…」

この人は何なんだろう
煌めく王冠に黒いコートだなんて…

「……」

守っていると聞いて少し安心した。

「安心しろよ…お前にはオレがいる」

「……」

ホルリは何も言えなくなった。

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