テキストサイズ

☆ラリマーの扉☆

第17章 オレ様王子と感情薄き王女~ホルリside~

「…んん」

私は目覚めた。

「あら……ここは?」

城にいたはず
なのになんで────…?

「ここは…?」

────…あの破滅都市に居たはずなのでは

「オレの城だぜ」

ソファに座る男が言った。

「城……?なんで…」

戸惑うばかりのホルリ王女。

「…君の望みであろう?」

冷たく囁いた、男…

「望み…?」

「この破滅都市から逃げたい
居なくなっちゃいたい」

「ああ────…!」

男のおかげで
記憶が目覚めた……

「そう願ったんだろ?ホルリさんよ」

「たしかに…そう願いました」

──この男からは何か不思議な力が感じられるわ…

「だからここに連れてきたんだ」

「…そうですか。ありがとうございます
ですが、帰してください」

────…心配しちゃうかもしれない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ