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☆ラリマーの扉☆

第17章 オレ様王子と感情薄き王女~ホルリside~

男とわたしは
二つのソファで対面して座る。

「オレの隣においでよ」

と、誘われるのだ。

「……やめておきます」

そう、控えめに断るホルリ。

「じゃあオレがそっちに行く」

といって
隣に座りました。

「ちょ……」

ホルリはこのような経験がない。
戸惑うばかりだ。

「隣に居るのは嫌か?」

「嫌ではないですよ…でも」

「…でも?」

紅茶をすする男。

「…恥ずかしいのです」

「そのうち恥ずかしさは消える」

……甘々だけど恥ずかしい。

「紅茶飲めよ、さめるぞ」

「いただきます…」

紅茶をすすった。
甘くて甘い、のどを透き通る紅茶─────…

「甘い…」

「だろ」

オレ様な王子と
か弱い王女… 


甘い契約が成立した────… 

『オレ様王子と感情薄き王女~ホルリside~』 終

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