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☆ラリマーの扉☆

第18章 オレ様王子と感情薄き王女  ~脱出~

そして、オレたちは
レストランの中に入った。

「いらっしゃいませ」

普通の店員がやってきた。

席に座るなりメニューをみる。

当然ホルリはオレの隣、向かい合わせではいたくない。

「……隣はごめんなさい」

ホルリは向かい合わせでいたいようだ。
許さない。

隣にいてくれ、ホルリ…

「だめだ」

そう暗くつき離すと、悲しげな顔をする
ホルリ……

「あぁ……」

嘆き悲しむホルリ。

最初は優しくしていたが……

今はもうホルリの自由を奪っていく…

蝕まれていく…

すべてオレに従え、反抗は許さない

愛なんてなく
自由無しの世界に堕ちていくばかり…

オレ好みの人形にしていくんだ。

「嘆き悲しむな、隣に居れば安心するだろう?」

「……しません」

彼女は冷たく、しません。と言ったのだ………。

「そのうち安心するよ…ね?ホルリ」

無理に唇を奪った。
愛無しの演技、言われるがままに動くのだ─────…

「…やめてください」

「嫌がっていてもどうしようもないよ…?」

耳元で囁くオレは

ちょっと本気を出した。

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