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☆ラリマーの扉☆

第20章 捨てられし王女は~再会~

クレディリスは、泣きながらも

とある都についた。

都の入り口で、涙を拭き、
「ハルヤ…私はあなたをここで待ちます」

………と。

小鳥のような声でささやいた。

「待っていますから…どうか、帰ってきてね……」
と言い、都の中に入っていったのだ。

都の中は、綺麗な光に包まれている。
鮮やかに見えて、楽しそうな雰囲気を出している。

……素敵だわ。

「ねぇ、そこの人ー」

クレディリスは反応した。
私を指しているのだと───…

「何かしら?」

クエスチョンマークを浮かべる。

「貴女……」

話かけてきた人は、耳かして、と言った。

「えっ…」

「あの王国の王女、クレディリス…?」

……不思議な人だ。

「そうですが…」

「なのにどうしてここでいるのよー?」

……もう。

入った早々どうして分かるのだろう。

「内緒にしてくれるとありがたいのですが
……」

「うんうん」

「私は捨てられたのです、あの王国から」

愛するアンディルスに
あんなことをしてしまったから………

「そうか…そういうことか。なら歓迎するよクレディリス!」

「ありがとうございます」

うれしい。

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