テキストサイズ

☆ラリマーの扉☆

第20章 捨てられし王女は~再会~

もう忘れるものですか

狂ったようにあなたを追いかける────…

夜桜の果てに、あなたはいますか────…

あなたしかいない

記憶を消されるならばあなたと会いたい。

────…好き。

あのブローチはどこかに行ってしまったけれど、あなたが好きなの。

流されたブローチはきっと

見守ってくれているわ────…

夜桜から……

緑の葉が茂る、生き生きとした森の中に

あなたはいますか?

忘れられてはいませんか?

あなたの記憶に私はいますか?

緑が輝くあの森にいけば

あなたは待っていることでしょう……

涙は結晶のように流れゆく

空の上を流れるその涙一つ一つは美しくて…

走るたびに彩られてゆく世界……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ