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☆ラリマーの扉☆

第20章 捨てられし王女は~再会~

枯れ葉とイチョウの葉が舞い散っている時も

あなたはいますか。

────…固い絆で結ばれていますか。

私はどんなときでもあなたを想います

夏の終わりをあなたと見届けることはありましたね───…

離れて時間は経たないというのに

なぜこんな感情を抱くのでしょう?

それは愛するあまりでしょうか?

あまりでもなく私は純粋に好きだからだと
思うの…

自問自答するならばこう。

「アンディルス…どこにも行かないで」

立ち止まり、走れもしないクレディリス。

冬の極寒でも

愛し合いたい

私は氷ではなく愛の炎で。

大好きという想いをこめて。

私は今倒れて、微笑む。

離ればなれの男女の想い。

アンディルスは何を想っているのでしょうか────…?

そう思うと、勇気と力をくださる────…

「あぁ……!」

何かがうごめき、覚醒したような気が……!

「アンディルス!!」

またあの大雨が私を襲っても

死ぬとはいわずに…

愛し合いたい!

涙を流し─────…

アンディルスを探す────…

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