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☆ラリマーの扉☆

第22章 告白を断った代償

風がなびく屋上──

「ねぇ、さりなちゃん…ぼくとつきあってくれない?」

告白してきたのは気弱な男子
夢羽(むう)というヤツだ。

「嫌よ、好きにはなれない」

つきあってくれない……
やだ、何だか強制感があるわ。

白色のツインテールをなびかせながら
綺麗に去っていく。

その時
強制的に夢羽に抱きしめられた

「去っていくのですね……
ならば、体をお貸しください」

フったのにこんな展開!?
うそでしょ……?

「ひやっ」

胸を揉まれる。

「いい胸、ふくよかなバストだ」
クスクスとわらう、夢羽。

「やめて…っ!」

手を退かそうとしてもかなわない。

「断ればそれで終わりじゃない
答えたらそれで終わりじゃない
断ればそれなりの代償を払うんだ
いま君は代償を払っているんだよ…」

夢羽の子供らしさは消え
野獣化していった……。

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