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☆ラリマーの扉☆

第4章 貴方から逃げて

そして、離れられなくなったんだ──

私は愛に溺れるばかりで
にげる隙もなかったの。

起きていれば京夜に問答無用で
愛される。

女の体さえありゃよい。みたいな京夜からは

サヨウナラだ……

そして、帰ってくる前に眠り、京夜が眠っている間に逃げる作戦を作って、今成功している……


ありがとう、京夜

愛ナシで愛してくれて。

無表情の恋で終わったようなもんよ。


ありがとう……ふふっ

月ガ沈ム夜、百合子ハ狂ッタヨウニ
微笑ンダ──
        
『貴方から逃げて』終

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