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☆ラリマーの扉☆

第25章 深緑の王女の役目

 深緑の森の中、都築アズヤは、1人ぽつりと歩いていた。

この森の中には光がさしこむことがなく、
暗い夜のような森。

 名付けて暗黒の森……。

「ここは…どこなんだ」

道だけが道しるべとなる……

何の生き物かは分からないが鳴いているのが分かる。

「いったい…おれはどこに来たんだ?」

ここがどこかも分からない。
全然分からない……

もう道がある限り歩いているという感じだ。

……この先は何なんだ、何がある?


歩いていくうちに、大きな木が見えた。

その大きな木の下には、深緑の服に包まれた
少女が居た─────…

その人は紛れもなく霊でもなく、人間だろう
と、思っていたが…大きな羽がはえていた。

ちょっと行ってみようか。

駆け足であの木の下に向かう。

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