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☆ラリマーの扉☆

第26章 チナミの秘密

「…やっ!あぁん!」

快楽が終わりを迎える時か
チナミは私の姿にも扉が開いたことにも
気づかない。

私はたれてしまいそうなよだれを拭い
チナミに近寄った。

「…私の名を呼んでくれてありがとう
チナミ……」

欲情しつつも襲うことはせず、私の名を呼んでくれたことに感謝をした。

「はっ……はぁ!ふっ…イオリ…どうして」

おどろくチナミお嬢様。

…秘密を破ってしまった……

「ごめんなさい、貴女が気になってしまって」

……心配している瞳をチナミにぶつける。

でも本当は自分の欲望。

知れたらそれで良かったんだ。

「だからってあんた…はっ…何して!」

「避けられるのはつらいのですよ…
避けられるたびにもっと貴女の事を知りたくて…」

「さ…さけてないっ」

……避けることは余計に秘密を作ってる
それは私の心で思ってる。


私はチナミお嬢様の頬に軽いキスをした。


性的な意味じゃない。
それだけの意味として─────…

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