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☆ラリマーの扉☆

第29章 図書室のキミ

ボクは放課後、いつも図書室に行っている。
なぜかというと
気になる子がいるんだ

それは、笠原緋由─────

おさげにメガネという変わった女の子で 
ちょっと不思議な子。

その不思議さは恋心に生まれ変わった─

「緋由…さん」
小さな声で彼女を呼んだ
「はいっ…」
本の整理をしている彼女
台に登ってしているから、背が高い。

「よ…呼んだだけ」
こういうことがしたくて、やってみた。
「そっ…そうですか」
彼女は再び本の整理をする

すばやい本の整理にみとれる──

デキル女の子だね。
「緋由さんって…好きな人いる?」
こんなこと聞くのもなんだけどね
なんだかほしい…

「いませんねー」
彼女は振り向かずに話した。

「そっか…じゃあさ、緋由さんもらっていい?」

「え…?もらうとはどういうこと?」
彼女は成績優秀であるのに
このことに関してはチンプンカンプン。

可愛らしいや。

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