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☆ラリマーの扉☆

第32章 無口な執事に女装を

今日は無口なあんたに女装をさせる。

あまりしゃべらない私の執事に。

いったいどんな反応を見せてくれるの?


私 詩月 叶美。

執事を呼び出して、今は待っている…

かわいらしい服を握って。

コンコンと音がする。
「失礼します」
無口な執事がやってきた。

秋野 レオン───…

ぜんぜんしゃべらないし、怖い
過去に何かあったのかよっていう感じ?

「待ってたわよ」

秋野はわからないでしょう
今から何をするか…んふふ。

「……」

秋野は何も言わずに叶美のほうに寄ってきた。

その誠実な瞳で叶美を見つめる。

怖いんだっつーの

「秋野、着て欲しいものがあるのよ」

袋の中身を取り出して、秋野に見せる。
それは可愛いフリフリのロリータワンピで。

「……」
秋野はずっとそれを見つめている。
ぼーっとしてるのではなく、きっと
目でモノを伝えているのだろうなぁ。

喋ってくれよな…

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