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☆ラリマーの扉☆

第33章 具現化した欲望

「…んん」

叶美は二度、目が覚めた。
今度こそ、真の現実だろう

「…お目覚めですか。随分ぐっすりしてたようで」

ベッドの後ろで秋野が立っていた。

「はわわわっ!」

「あと、すごくうなされていましたが…
何かイヤな夢でも?」

今、夢に出てきた秋野が目の前にいる…
ちょっと、ヒヤリとする。

知ってる相手が夢にでると
近寄りがたくなるのはいつものこと。

コレ、私のタイプ。

「あ…秋野が夢に出てきたのっ」

「そうですか、何かしてましたか?夢の中で」

あまり聞かれたくないヤツだなぁ
言いにくいけど、言うしかない。

秋野は答えるまで獣のように追いかけるからね…。

正直に言え!ということか

「え?あぁセックス」
真顔で棒読みで返した答え。

少し顔が赤くなった気がしたよ。

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