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☆ラリマーの扉☆

第5章 貴方に捕らえられて

……いた。

あの、白衣の男が…歩いている。

あれが、漆黒の男、京夜───…

「あぁっ…!!」

気づいてほしくてなのか
百合子は叫び声を出してしまった。

京夜に気づいてもらうよう

声を出した途端に逃げ去った。


また、私は、裏に隠れようとする。

京夜が追ってきているかは分からない。
ただただ、走ることに集中していたから…

そのとき
換気扇のヒーターが舞う。

百合子は何も気にしなかった。



わずかに、コツンという音がする。

コツン…と質のいい音が。


「百合子、そこにいたんだね?」

「京…夜っ!」

再会を果たした2人。

百合子は会えた嬉しさに
京夜を楽しませようと、百合子は逃げていった。

京夜、追いかけてくれるかな。

子どもっぽいけど、鬼ごっこしてくれる?

何を思われても
やっぱあなた一筋。

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