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☆ラリマーの扉☆

第7章 束縛彼氏→束縛ナシの友人

「お客様」

カウンターの目の前にいるバーテンダーに
話しかけられる。

みんなはびくりっとした。

怒られるのかな……と。ちょっと驚いた。

「は、はい?」

さりなは驚きつつ、返事をした。

「そちらのボブのお客様…」

るみねに目を向けたバーテンダー。

「えっ?わたし?」

るみねはキョロキョロしてしまう。

あー…イケメンに弱いからそりゃそうだよね…

「はい。あなたです」

「な、なにか?」

もう。るみね、キョロキョロしすぎ
照れすぎでしょ。

「貴女の豪腕にほれました…」

バーテンダーは顔に手をあて
るみねに告白をする。

「ほへ?」

るみ……るみね!

ほへ?じゃないでしょ!

「いえ…一目惚れです。どうか…」

「ごめんなさい…」

るみねは、断った。

「あぁ……ならせめて一杯だけでも
どうでしょうか?」

バーテンダーはおねだりをする。

るみねは固まった。

なにしろ、るみねは恋愛未経験だしな……
うん。

そのへん疎いからなぁ……

「るみね!飲んであげな?」 

さりなはるみねの耳元でささやいた。
ちょっと応援したくなってきたよ。

「え?……あぁ。うん。じゃあ
飲みます!」

「歩いて来てるんで、ふらふらしない
程度のものでお願いします!」

るみねのフォローをするわたし。

なんか、バーテンダーさんが
あやしそうな気がするしね。

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