☆ラリマーの扉☆
第7章 束縛彼氏→束縛ナシの友人
いっぽう、さりなは……
盛り髪の親友 堀井らん
ボブの親友 星川るみねと
カクテルバーに行っていた。
カフェのあの出来事からいらっと来た
私たちは、バーに足を踏み入れたのだ。
「さりな、帰り道大丈夫?」
「あの男ストーカーだし、やばそうな気がするんだけど…」
2人が心配してくれる。
「あぁ、ありがとう2人とも」
さりなは照れくさそうな顔をする。
「大丈夫よ、急ぎ足で帰るからさ」
「そう…何かあったら電話してよ?」
らんちゃんは本当……
心配症なんだから……もぉ。
「ありがとう。らんちゃん」
「次あの男が現れたら、豪腕でやっつけるよー」
るみねは腕をブルンと回し
自分の腕を自慢した。
「あ、いいのいいのっ、防犯ブザーあるのっ」
さりなは証拠として防犯ブザーを見せる。
ついんて★女子のマスコット型の
防犯ブザーだ。
「えっ!それ懐かしい!」
最初に飛びつくのはるみね。
「昔持ってたね、これ」
懐かしさの表情が分かる、らん。
そう、わたしたちは
小学生時代の友達。
「試しにならして!」
「だめ、ここ店内だからさ」
懐かしさのあまりに興奮したらんは
ならしてみてと頼むが
るみねは手を横にふり、だめだめと言った。
もう……ふたりとも。
大好き。
ズッ友だよ。