☆ラリマーの扉☆
第7章 束縛彼氏→束縛ナシの友人
*****
フタをあけ、ピカピカの白衣を取り出す。
「真っ白だわ…」
「さりな、ありがとう…半乾きだけどまぁ
大丈夫だよな。本当にありがとう」
「いえいえ…」
柚月は乾いたばかりでクシャクシャの白衣を着る。
「ねぇ…言いたいことがあるんだけど」
柚月はさりなの顔を見た。
「何?」
「今日、さりなに会えて…うれしかったな
キモい男でごめんね…
もう束縛はしないし、さりなとはつきあわない。だけど…たまに会うってのはどう?」
「うん…いいわ。たまになら」
「やった!」
あ、これだけは言わなくちゃ。
「そのときは束縛しないでね?」
「分かってるよ」
一切束縛は受けないんだから。
「あとわたしも貴方に会えて良かったわ
……距離を置いたことに意味があるなって
思える日だったわ」
「……っそうか…さりな…」
2人は抱きしめあった。
「久々にいい香りがする…
といっても私の洗剤だけどね」
「…さりなもいい香りだ」
「一時の関係だけど、好き……」
「短い時間だけど、おれも……幸せ」
……ありがとう。
彼氏じゃなくて友達だけど
こういう一時の関係なら……私はいい。
柚月、今なら言える、大好き…って。
『束縛彼氏→束縛ナシの友人』 終
フタをあけ、ピカピカの白衣を取り出す。
「真っ白だわ…」
「さりな、ありがとう…半乾きだけどまぁ
大丈夫だよな。本当にありがとう」
「いえいえ…」
柚月は乾いたばかりでクシャクシャの白衣を着る。
「ねぇ…言いたいことがあるんだけど」
柚月はさりなの顔を見た。
「何?」
「今日、さりなに会えて…うれしかったな
キモい男でごめんね…
もう束縛はしないし、さりなとはつきあわない。だけど…たまに会うってのはどう?」
「うん…いいわ。たまになら」
「やった!」
あ、これだけは言わなくちゃ。
「そのときは束縛しないでね?」
「分かってるよ」
一切束縛は受けないんだから。
「あとわたしも貴方に会えて良かったわ
……距離を置いたことに意味があるなって
思える日だったわ」
「……っそうか…さりな…」
2人は抱きしめあった。
「久々にいい香りがする…
といっても私の洗剤だけどね」
「…さりなもいい香りだ」
「一時の関係だけど、好き……」
「短い時間だけど、おれも……幸せ」
……ありがとう。
彼氏じゃなくて友達だけど
こういう一時の関係なら……私はいい。
柚月、今なら言える、大好き…って。
『束縛彼氏→束縛ナシの友人』 終