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☆ラリマーの扉☆

第9章 捨てられし王女は

「あぁ……私はここで人生を終えるのですか…くっ…許して…死ぬなら貴方と…っ」

大雨のXX村

とある国の姫がとある村へ迷い込んできた。

だけど…もう苦しみ死の寸前…

荘厳な王族の服も濡れ

名も無き姫の王冠…


何もかも失って、前も見えぬ姫は
ドサッと倒れてしまった。

汚れてしまった、なにもかも…

失ってしまった、なにもかも…

私はただ、貴方がくれたブローチを
握りしめるばかりよ……

おもちゃで出来たブローチじゃなく
本物の輝きのある、ブローチ……

まだ持ってる

見捨てないで……どうか。

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