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プリンス×プリンセス

第13章 誓いの…

大きな扉の前で、何度も深呼吸をする。

大丈夫。落ち着け。

知らず知らずブーケを握り締めていて、慌てて手の力を緩めた。

今回はメディアが完全シャットアウトされている分、婚約会見の時よりはましだ。

だけど、王室関係者や他国からの招待客も多いのは気がかりだ。

それに…。

俺の国からも、国王と王妃、兄上が招かれている。

万が一気付くとしたら、この三人だろう。

何としても乗りきらなければ。

もう一度深呼吸をすると、ルークスが声をかけてきた。

「ティアナ様、もうすぐですので」

「はい。少し緊張しているだけです」

俺の答えにルークスは青色の瞳を細めて笑みをこぼした。

「私もこのように大きな式典は初めてですので緊張しております」

それにジュークもいないしな。

本来なら俺…じゃなくて、姉上の警護はジュークの役割だったんだろうし。

こいつだって、上司不在でこんな役割任されて不安だろうな…。

「頼りにしていますね?」

「はっ!!お任せ下さい!!」

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