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プリンス×プリンセス

第18章 聞きたいことがあるんだ

どう切り出そうか。

ディオの部屋までの間、俺は頭を悩ませていた。

直球で問いただすのも手だけど、だからって直球ってのはちょっとまずいよな…。

考えても巧い知恵は浮かんでこなくて。

ディオの部屋の前で、俺は腹をくくった。

ええい。どうにでもなれ!!

扉をノックして声をかける。

「ディオ?話があるんだけど」

「開いている」

…はいよ。自分で開けますよ。

ノブに手を伸ばして、そう言えば…と気付く。

今までディオの部屋を訪ねる時は昼間ばかりだったから、ノックすればジュークが応えて扉を開けてくれたんだ。

こんな夜にこいつの部屋を訪ねるなんて、初めてなんだな…。

ゆっくりと扉を開く。

中を窺うと、ディオはソファーに深く座り、長い足を組んで本を読んでいた。

ディオはちらりと俺を見て、当てが外れたように目を見開く。

「…お前か」

俺で悪かったな。

「姉上かと思ったのか?」

「こんな時間に訪ねてくる奴などいないからな」

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