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プリンス×プリンセス

第18章 聞きたいことがあるんだ

「俺が姉上を思うように、お前はジュークに対して思えないから、俺に嫉妬してんじゃないかって言ってんだよ!!」

言った!!言ってやったぞ!!

心の中でガッツポーズを浮かべた…のに。

一瞬の間の後、ディオは鼻先で笑って一蹴しやがった!!

その笑いは何なんだよ!?

俺の考えが外れてるって言いたいのか?

「何だよ!?言いたい事があるなら言えよ!!」

ディオを睨み付けると、

「言葉で説明するのは面倒だ」

そう言って、ディオが俺の目の前に立った。

「だから!?」

眉を寄せた俺の顎を、親指一本で上に向けると

「ティアナが何をされたか…そんなに知りたいか?」

そんな意味不明な事を告げられて、問い返す間もなく

「何…んんっ!!」

ディオが俺の視界全てを覆い…そして…

唇に、柔らかいものが押し当てられた。

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