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プリンス×プリンセス

第18章 聞きたいことがあるんだ

考え込んだ俺に、ディオは呆れたような声で言った。

「相変わらず…お前はティアナの事となると必死だな」

「悪いかよ!!」

即座に言い返し、険しい目付きでディオを見る。

そんな俺を見て、ディオは腰に手を当ててため息をつくと

「悪いとか悪くないとかの問題ではなく…」

言葉を止めると、手にしていたコーヒーのカップを机に置き、ゆるゆると首を振った。

「見ていると苛々する」

はぁ!?

「何だそれ!?」

何でお前にイラつかれないとならないんだよ!!

苛々してるのはこっちだっての!!

姉上を大切にしていることでイラつかれるなんて、お前のその態度はおかしいだろうが!?

そう考えて…ハッと思い付いた。

…もしかして…

「…それって嫉妬か?」

言葉にしてみて、思わず小さく笑ってしまった。

「何だと?」

険しい表情になったディオに、俺の考えが的はずれじゃないと確信した。

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