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プリンス×プリンセス

第27章 4回目

俺は瞬きをしてバネットを見つめた。

勘違い…じゃないよな。

何か…思いっきり、馬鹿にされてる!?

「バネット。もう止めなさい」

国王の一言で、バネットは肩をすくめて

「はぁい」

と、可愛らしい声で返事をした。

そして、またディオに向き直ると

「万が一、奥方が回復されずに、晩餐会のパートナーが不在でしたら、その時はお声をかけて下さいましね」

バネットはシナを作ると、笑いながら国王と立ち去っていった。

「何だあれ!?」

あまりの大っぴらな態度に、開いた口が塞がらない。

呆然としていると、ディオがため息をついた。

「気にするな」

は!?

「いや、そうじゃなくて!!」

気にするなって方が無理だろ!?

それに…

「お前、あいつと結婚するつもりだったのか!?」

眉をしかめて聞くと、ディオも苦い顔つきになり、憮然として反論してきた。

「何故そうなる?」

「違うのかよ!?」

俺の問いを、ディオは小さく息を吐くことで返した。

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