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プリンス×プリンセス

第27章 4回目

ホテルまで移動すると、ジュークが出迎えた。

「お疲れ様でした」

「ああ」

ディオが軽く返事をして、エレベーターに乗り込む。

上昇する際の浮遊感に、居心地の悪さを覚える…と

「テリオス様、申し訳ありません」

急にジュークが頭を下げた。

「何が?」

お前に謝られる覚えはないんだけど。

「こちらへ到着した際、まだお部屋の準備が整わなかったので、ティアナ様はテリオス様のお部屋でお休みになっています」

「あ、そうなんだ」

それは仕方のない話だし、姉上が快適に過ごせているのであれば何も問題ない。

謝る必要もない…よな?

腑に落ちないでいると、ディオが口を開いた。

「あれの具合はどうだ?」

「やはりお疲れだったようで。先程様子を窺いましたが、まだ眠りについておられる様です」

「そうか」

ディオが静かに答えた所で、目的の階に着いたようだ。

柔らかなチャイムと共に、エレベーターのドアが開いた。

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