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プリンス×プリンセス

第34章 サーバル国へ

翌日

兄上と、数人の護衛を伴ってサーバル国へ向かった。

「兄上」

「何だ?」

「何でサーバル国なんだ?」

ずっと不思議でたまらなかったんだ。

俺を結婚させたいのは分かった。

だけど、その相手として選んだのがサーバル国の王女?

普段から付き合いがあるわけでもないのに…何でだ!?

すると兄上は笑みを浮かべ

「それは会えば分かる」

俺が求めた答えとは違うものを答えた。

「それにしても…お前たちは何故同じことを訊いてくるんだ?」

「はぁ?」

「ティアナも電話口で同じことを言った」

呆れたような口調の兄上に、思わず笑ってしまう。

そうか。昨日の姉上の電話はその話だったのか。

「それで?同じように答えたのか?」

「そうだな。上手くいくよう祈れと言っておいた」

どんな頼み事だよ!?

口を歪めると、兄上は目を細くした。

「ティアナに話が届くとは…お前の執事は口が軽いな」

揶揄するような話し方に、頭に血が上った。

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