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プリンス×プリンセス

第6章 婚約発表

婚約会見、当日。

俺は姉上の警護にあたった。

今は、姉上の部屋の前で、支度が出来るのを待っている。

その間に、頭の中で復唱していた。

今日の予定。

まずは王宮のバルコニーから、ディオチェスター王子の宣誓がある。

そのあとに、姉上の言葉。

一応このセレモニーは、国営放送をメインに、いくつかの民間放送がテレビ放送するらしい。

それから、会見の間にて、テレビ取材を受ける。

それらすべてに、姉上の警護として俺も参加すること。

今日の予定はそんな感じだ。

「テリオス、お待たせ。…入って?」

ドア越しに姉上の声がした。

「開けるよ?」

一応声をかけて、ドアを開く。

今日の姉上は、パステルピンクのドレスに、ハーフアップでまとめた髪型だ。

化粧も透明感のある清楚なイメージにしている。

「うん。すっげー似合う」

「ありがとう」

「好感度上がるんじゃない?」

冗談で言ったのに、その言葉に姉上は表情を曇らせた。

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